フィリピン最大級のアニメーションフェスティバル「アニマヘナシオン」が開催
(フィリピン)
マニラ発
2025年12月08日
フィリピン・アニメーション評議会(ACPI)は11月24~26日、「アニマヘナシオン2025
」(注1)をマニラ首都圏各所で開催した。同イベントは、2007年に創設されたフィリピン最大級のアニメーションフェスティバルで、今回が19回目となる。
3日間にわたり、映画上映会「AniSine」、カンファレンス「AniTalk」、アニメーターコンテスト「AniKompetisyon」、企業商談会「AniBusiness」などが実施された。同イベントには、フィリピン国際貿易センター(CITEM)の「クリエート・フィリピン
(注2)」が参画したほか、日本からは国際交流基金、東映アニメーションがパートナーとして参加した。なお、ACPIとCITEMは10月13日に合意覚書(MOA)を締結し、フィリピンを世界的なアニメーションハブとして認知を高める取り組みを策定した。
アニメーターコンテスト「AniKompetisyon」には100作品以上の応募があり、その中から、事前に10人がファイナリストとして選出され、最終的に4作品が受賞した(注3)。また、アニマヘナシオン内で初の試みとなった「AniBusiness」は、フィリピン貿易投資センター(PTIC、注4)が支援し、海外からバイヤーや投資家を招聘(しょうへい)した。
ACPIによれば、2024年のフィリピンのアニメーション産業は、6,000万ドルの収益を上げ、7,500人以上の専門職の雇用を創出した。また、今後2028年までに収益は1億4,100万ドルに達し、1万5,000人以上の雇用を生むと推計され、フィリピン経済の重要な原動力として期待されている。
(注1)イベント名のアニマへナシオンはアニメーションとイマジネーションをかけたタガログ語ベースの造語。
(注2)「クリエート・フィリピン」とは、CITEMが提供するクリエイティブ産業支援プラットフォームのこと。
(注3)各受賞作品とクリエーターは、アニマヘナシオンの公式フェイスブックに掲載されている。
(注4)PTICはフィリピン貿易産業省(DTI)の海外拠点で、フィリピンへの投資促進、フィリピン産品の市場開拓などを行う機関のこと。
(西岡絵里奈、アギラー・パールホープ)
(フィリピン)
ビジネス短信 e4cf72d16870fb1a




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