ジェトロ、対面・オンラインハイブリッド型の食品商談会を開催

(香港)

香港発

2025年12月23日

ジェトロは121112日の2日間、香港市内の会場で「日本産食品グローバル・ゲートウェイ事業」の一環として、日本産食品に関する商談会を開催した。

商談会には、30社・団体の食品関連事業者が香港に渡航して会場に直接ブース出展し、65社・団体がサンプル展示のみで参加した。また、企業のみならず、都道府県や金融機関によるブース出展も行われた。2日間の会期中、香港およびマカオの卸・小売事業者や飲食店関係者など120人以上が来場し、商談が行われた。

渡航参加した企業・団体は、自社ブースにおいて試食・試飲を提供しながらバイヤーに直接、商品紹介を行い、その場で商談を実施した。また、オンラインで参加した企業・団体の商品は、専用展示ブースにおいてジェトロスタッフが来場した食品関係者に対して試食・試飲提供や商品提案を行った。このほか、都道府県・金融機関のブースでは、地域内の出展企業の商品を組み合わせるなど、食べ方の提案の仕方に工夫が見られた。

本商談会初の取り組みとして、より多くの商談機会を創出することを目的に、今回出展された全商品の情報を繁体字でまとめたカタログを、関連するバイヤーへ事前に提供した。これによって、バイヤーは商談会に参加する前から商談を希望する商品を選定することが可能となり、ジェトロが事前マッチングおよびアポイント取得をサポートすることで、リアル・オンライン合わせて約150商談を事前に設定した。

今回出展した事業者は、既に輸出実績があり、さらなる輸出拡大を目指す企業から、初めて輸出に取り組む企業までさまざまだ。参加した企業からは、「香港は規制が他国・地域に比べて少なく取り組みやすい」「香港で一緒にプロモーションしていきたい、という熱意あるバイヤーと出会うことができた」「事前マッチング商談は、バイヤーが商品情報を把握したうえで商談に臨んでいるため、より具体的な会話ができた」という声が聞かれた。

来場した食品関係者からは、特に畜産物、水産物、酒類、冷凍スイーツへ高い関心が示され、「香港やマカオでは販売されていない新しい商品を見つけることができた」「日本企業と直接話せる機会はありがたい」「事前に提供された繁体字の情報が役に立った」といったコメントがあった。

ジェトロでは、会期後も商品サンプルを香港事務所に展示し、日本産農林水産物に関心を持つバイヤーへの商品提案を行うことで、引き続き商談組成に取り組む。

写真 商談会会場の様子(ジェトロ撮影)

商談会会場の様子(ジェトロ撮影)

写真 オンライン参加企業のサンプル展示コーナーの様子(ジェトロ撮影)

オンライン参加企業のサンプル展示コーナーの様子(ジェトロ撮影)

写真 バイヤーとの商談の様子(左)、オンライン商談の様子(右)(ともにジェトロ撮影)

バイヤーとの商談の様子(左)、オンライン商談の様子(右)(ともにジェトロ撮影)

(杉本真希)

(香港)

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