2025年度第2四半期のGDP成長率、前年度同期比8.2%
(インド)
ニューデリー発
2025年12月19日
インド統計・計画実施省(MoSPI)は11月28日、2025年度第2四半期(7~9月)の実質GDP成長率(2011年度基準)を前年度同期比8.2%と発表
した(添付資料表1参照、GDP推計値は表2参照)。2020年度第3四半期(10~12月)以降、プラス成長が続き、成長率は前期の7.8%を上回った。
需要項目別にみると、全体の過半数を占める民間最終消費支出が前年度同期比で7.9%増、全体の約3割を占める総固定資本形成が7.3%増と堅調に推移した。その一方で、第1四半期(4~6月)に7.4%の伸びを示した政府最終消費支出は、前年度同期比2.7%減となった。輸出は5.6%増で前年度同期(3.0%増)と比較すると伸び率が上昇したが、輸入も12.8%増と、前年度同期(1.0%増)を上回る大きな伸び率を示した。
産業部門別の粗付加価値(GVA)成長率では、「鉱業・採掘」以外の部門は前年度同期比でプラス成長となった(添付資料表3参照、GVA推計値は表4参照)。「金融・保険、不動産・ビジネスサービス」は10.2%増、「公共・防衛・その他サービス」は9.7%増と高い成長率を示したほか、「建設」(7.2%増)や「貿易・ホテル・運送・通信・報道関連サービス」(7.4%増)も堅調な伸びを示した。また、メーク・イン・インディア政策で政府が重視する「製造」も、前年度同期(2.2%増)より高い9.1%増となった。
(佐藤利昭、サンディープ・シン)
(インド)
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