UAEとチリの包括的経済連携協定（CEPA）が発効

アラブ首長国連邦（UAE）とチリの間で、包括的経済連携協定（CEPA）が11月24日に発効した。11月24日付国営エミレーツ通信（WAM）によると、2024年における両国の非石油分野の貿易額は2億7,000万ドルに達し、2025年上半期には前年同期比7.1％増の1億5,300万ドルに伸びた、と報じている。CEPA発効に伴い、今後5年以内に2国間貿易額が5億ドルを超えると予測されている。

銅とリチウムの世界有数の生産国として知られるチリへのUAEからの資源分野における投資に加え、農業分野での連携強化を通じた国家食料安全保障戦略への貢献も期待されている。UAEは2018年に「国家食料安全保障戦略2051」を定め、2051年までにUAEをグローバル食料安全保障指数で世界最高水準にすることや食料供給源を多様化するための国際的なパートナーシップを構築することなどを盛り込んでいる。

（清水美香）