リヤド・シーズン2025、来場者数が800万人を突破
(サウジアラビア)
リヤド発
2025年12月18日
サウジアラビア娯楽庁(GEA)は12月15日、同国の一大娯楽イベント「リヤド・シーズン2025」が2025年10月の開幕以来、800万人以上の来場者を記録したと発表した。同庁のトゥルキ・アル・シェイク長官は「多様なイベントに対する強い参加意欲を反映している」と述べた。
今回でリヤド・シーズンは6回目の開催となる。20万平方メートルの敷地に2万人以上を収容し、各種イベントの開催が可能な多目的施設「キングアリーナ」のほか、リヤド市内に11の主要エンターテインメントゾーンが設置されている。シーズン期間中(2026年3月31日まで開催予定)には、15の世界大会、34の展示会・フェスティバルが開催される。
12月15日付のサウジアラビア国営通信(SPA)は、800万人以上という来場者数は、新たな体験やイベントが継続的に展開されている中で実現した、と報じている。SPAは、国際的なショーと高品質なローカル体験を組み合わせたエンターテインメントが、サウジアラビア内外から多様な来場者層を引きつけ、来場者増加につながったとしている。
各ゾーンとも多くの来場者数を記録しているが、中でも複数の国の文化や遺産を食、芸術、ファッション、工芸を通じて紹介するアル・スワイディ・パーク(注1)が注目されているという。また、米国の人気YouTuberであるミスタービーストが手掛けたビースト・ランド(注2)は、オープン以来高い来場者数を維持している。
2024年のリヤド・シーズンでは、来場者数は1,600万人超を記録した。GEAは、2025年シーズンについて、135カ国以上から2,000万人を超える来場者を見込み、3,300件を超える国際メディアの来訪、1,100億件以上のメディアインプレッションを記録すると予測している。
サウジアラビア政府は国家改革戦略「ビジョン2030」の一環で、エンターテインメント・観光を重点セクターに位置づけている。国民の余暇消費の拡大や国内外から観光客誘致を通じて、エンターテインメントを新たな経済基盤として強化しようと注力している。
(注1)リヤド市のAl‑Suwaidi(アル・スワイディ)地区に位置する都市公園。リヤド・シーズンの主要ゾーンの1つで、文化体験型エンターテインメントエリア。
(注2)ミスタービーストの「チャレンジ系動画」の世界観を現実に再現した、巨大なチャレンジ体験型テーマパーク。
(林憲忠)
(サウジアラビア)
ビジネス短信 c025c329f80e6ef5




閉じる
