ニューデリーでヘルスケア関連イベント開催、日本企業もインド市場に高い関心

(インド)

ニューデリー発

2025年12月05日

インド工業連盟(CII)は1111日、インドの首都ニューデリーで、ヘルスケア関連イベント「Annual Health Summit 2025」を開催した。会場では、パネルディスカッションや商談会などが行われたほか、展示ブースも設置され18社が出展し、医療機関や医療機器メーカー、代理店などが来場した。

同イベントには日本企業も参加し、Medical Excellence JAPAN(メディカル・エクセレンス・ジャパン、MEJ)が主催した日本企業によるセミナーでは、スタートアップ企業を中心とした9社が自社の事業を紹介した。また、その9社を含む計10社の日本企業が展示スペースに出展した。イベント期間中には、医療技術や政策研究などに関して、CIIMEJ、東アジア・アセアン経済研究センター(ERIA)の3者による覚書(MOU)の締結も発表された。

写真 覚書締結式典の様子(ジェトロ撮影)

覚書締結式典の様子(ジェトロ撮影)

MEJ執行役員事業部部長の別府佳代子氏によると、健康・医療の国際展開の推進を志向し実践する組織として設立されたMEJが、インドで同様のイベントに参画したのは今回が2回目。別府氏は「インドでは病院数が年々増加しており、日本のヘルスケア関連企業にとって有望な市場となると見込んでいる。今回のイベントでのプレゼンテーションや出展が、日本企業のインドにおけるビジネスパートナー探しの一助になればと願っている」と話した。

出展した日本企業からは、「インドでは、病院のコスト意識が高い。日本の病院で一般的に導入されているサービスでも、その価値を説明し必要性を理解してもらう必要がある」「インドで直接、医療機関とつながりを持つことは難しく、今回のようにインドの関係先と交流できる機会をうまく活用していきたい」という声があがった。

写真 展示スペースの様子(ジェトロ撮影)

展示スペースの様子(ジェトロ撮影)

(佐藤利昭)

(インド)

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