韓国自動車メーカーKGMが、新ブランドでモロッコ市場に再参入

(モロッコ、韓国)

ラバト発

2025年12月26日

韓国の自動車メーカーKGM(KG Mobility)は12月2日、モロッコのカサブランカでローンチイベントを行い、現地販売パートナーM‑AUTOMOTIVを通じてモロッコ市場への正式参入を発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。ローンチイベントは、メディア向けと主要ビジネスパートナー向けの2部構成で行われたという。

KGMは、1954年創業の韓国の老舗自動車メーカー。2022年にKG Groupに買収され、2023年には旧ブランド「サンヨン(SsangYong)」から「KGM」にリブランディングを実施した。これを機に、電動化やデザイン刷新を進めている。サンヨンはすでにモロッコ市場に参入していたが、今回はリブランディングを経て再参入というかたちになる。

KGMは、スポーツ用多目的車(SUV)、電気自動車(EV)、ピックアップトラックを含む多様なラインアップを投入。ショールームはラバト(Hassan II大通り)とカサブランカの2つの地域(Lissasfa、Bandoeng)に設置され、現地販売パートナーのM‑AUTOMOTIVを通じて販売・サービスの提供が行われる。

M‑AUTOMOTIVは、Cap HoldingとHS Gestionの合弁で、国内に27拠点を展開し、従業員は650人を超える。ルノー、ダチア、アルピーヌの販売実績を有し、中古車部門も手掛けている。

KGMは2026年に予定されている「Torres Hybrid」と「Actyon Hybrid」の市場投入を控え、M‑AUTOMOTIVを通じて、環境に配慮した高付加価値車への需要に応えながら、成長スピードをさらに加速させる方針を示している。

(鈴木優香)

(モロッコ、韓国)

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