1~11月の乗用車BEV登録台数は前年同期比66.3%増
(タイ)
バンコク発
2025年12月11日
タイ運輸省陸運局(DLT)のデータを基にジェトロが集計したところ、11月のバッテリー式電気自動車(BEV)の新規登録台数は前年同月比68.8%増の1万2,410台だった。内訳は、乗用車が95.2%増の1万599台、二輪車が3.2%減の1,660台となった。ハイブリッド車(HEV)は28.4%増の1万797台(乗用車が1万733台、二輪車が64台)、プラグインハイブリッド車(PHEV)は38.9%増の1,067台だった(乗用車のみ)。
2025年1~11月の電気自動車(EV)の累計新規登録台数について、タイ電気自動車協会(EVAT)のデータによると、BEVが前年同期比43.9%増の12万8,879台だった。内訳は、乗用車が66.3%増の10万7,476台、二輪車が13.1%減の2万301台などだった。HEVは6.4%増の12万8,934台、内訳は乗用車が12万8,010台、二輪車が924台だった。PHEVは乗用車のみで、97.6%増の1万7,491台だった(添付資料表1参照)。
DLTのデータ(添付資料表2参照)から、BEV(乗用車)の11月の新規登録台数をメーカー別にみると、1位がCHERY(OMODA/JAECOO)で2,837台(シェア26.8%)、2位がBYD(DENZA)で1,968台(18.6%)、3位がSAICモーター・CP(MG)で1,453台(13.7%)だった。中国メーカー合計でシェア90.8%を占めた。また、2025年1~11月のBEV(乗用車)のメーカー別累計新規登録台数では、1位がBYD(DENZA)でシェア30.8%、2位がSAICモーター・CP(MG)で15.1%、3位がAIONで11.3%、4位がCHANGAN(DEEPAL/AVATR)で10.3%となった。中国メーカーの合計シェアは90.0%だった。
HEV(乗用車)の11月のメーカー別新規登録台数(添付資料表3参照)については、1位がトヨタ(LEXUSを含む)で5,323台(シェア49.6%)、2位がホンダで3,821台(35.6%)、3位が三菱自動車で813台(7.6%)だった。日本メーカーの合計シェアは97.0%を占めた。また、2025年1~11月のHEV(乗用車)のメーカー別累計新規登録台数では、1位がトヨタ(LEXUSを含む)でシェア49.2%、2位がホンダで37.1%、3位が三菱自動車で7.1%となった。日本メーカーの合計シェアは96.4%だった。
PHEV(乗用車)の11月のメーカー別新規登録台数(添付資料表4参照)については、1位がBYDで393台(シェア36.8%)、2位がメルセデスで137台(12.8%)、3位がBMWで124台(11.6%)だった。また、2025年1~11月のPHEV(乗用車)のメーカー別累計新規登録台数では、1位がBYDでシェア47.2%、2位がメルセデスで14.2%、3位がBMWで13.8%となった。
11月末のEV累積登録台数は、前年同月末比38.2%増の103万1,994台だった。内訳は、BEVが60.8%増の35万4,521台、うち乗用車が73.1%増の26万6,408台、二輪車が33.5%増の8万1,529台に増加した。HEVは28.7%増の59万6,945台、PHEVは28.5%増の8万528台だった。
(高谷浩一、チャナットパット・スクマ)
(タイ)
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