デンマーク、EU議長国運営でISO20121認証を取得

(デンマーク、EU)

デュッセルドルフ発

2025年12月24日

2025年7~12月の6カ月間、EU議長国を務めたデンマークは12月21日、議長国としてのイベントの計画から実行までの一連の運営成果として、イベントの持続可能性マネジメントシステムに関する国際規格「ISO20121」の認証を取得したと発表した(プレスリリース外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)。

ISO20121は、2012年の発行後、2024年に更新されたISO国際規格で、イベント運営における環境影響の管理に加えて、その経済的、社会的影響についても管理することでイベントの持続可能性を支援することを目的としている。具体的にはイベント実施にあたっての内外の関係者や影響を与えうる関係者の特定、目標設定などの「計画(Plan)」、人的資源および予算の決定、サプライチェーンマネジメント、取り組みの文書化などの「実施(Do)」、評価の実施「検証(Check)」と改善策の実施「改善(Act)」のPDCAサイクルによる継続的な改善を行うことなどが定められている。今回の直接の認証取得者は、イベントを主導したデンマーク外務省の中央ロジスティックスユニットとなる。

この認証取得を受け、デンマークのマリー・ビエール欧州担当相は、長年にわたる確固たる努力の成果であることを強調。可能な限り共同輸送を行うことによる温室効果ガス排出削減の努力や、非公式閣僚会合などにおいて必要最低限の事務用品の用意にとどめるなど、目に見えるかたちで持続可能なイベントマネジメントを主導した成果だと述べている。

デンマークのEU議長国としての任務は12月末で終了し、2026年1月から6月末まではキプロスが議長国を務める。

(安岡美佳)

(デンマーク、EU)

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