ジェトロ、台北で日本産食材を使ったメニューの試食イベントを開催
(台湾)
農林水産食品部事業推進課
2025年12月15日
ジェトロは11月18日に、日本産農水産物・食品の輸出拡大を目的に、台湾・台北市の西門紅楼エリアで、日本産食材を使ったメニューの試食イベントを開催した。
本イベントは、日本産食品グローバル・ゲートウェイ(GGW)事業(注)の一環として実施されたもので、日本の事業者が台湾市場にまだ輸出されていない自社商品を使ったレシピを考案し、現地シェフが調理して来場者に試食・試飲を提供した。
イベントには日本企業10社が参加し、現地シェフが日本産食材を台湾の消費者の嗜好(しこう)に合わせてアレンジした10種類のメニューを提供した。約200人の一般消費者が試食に参加し、「非常に旨味(うまみ)を感じた。見た目の想像以上においしい」「日本産の商品は高価だが、あらためて品質の良さを感じた」などのコメントが寄せられた。
本イベントで得た台湾の一般消費者の反応を踏まえ、レシピのライセンス契約先となりうる現地の小売りや外食関係者などのバイヤーに直接訴求し、原材料供給による日本産食品の輸出拡大につなげるという。
今回の取り組みは、商品紹介にとどまらず、現地シェフによるメニューのアレンジや一般消費者への試食提供、バイヤーへの売り切り提案を組み合わせたもので、台湾におけるGGW事業では初の取り組みとなった。
試食提供と来場者へのヒアリングの様子(ジェトロ撮影)
試食メニューの調理の様子(ジェトロ撮影)
農林水産省によると、2024年の日本から台湾への農林水産物・食品輸出額は1,703億円(前年比11.1%増)で、国・地域別では米国、香港に次ぐ3位となっている。このような状況の中、今回の日本産食材の輸入を前提とした新たな外食メニューの提案により、原材料として使用される日本産食品の継続的な輸出が期待される。
ジェトロは、11月19日から1カ月間実施される、台湾のビジネスパートナーと日本企業のマッチングイベントも進めていく予定だ。
(注)ジェトロが海外バイヤーに日本産食品の紹介や試飲・試食の機会を随時提供することを目的として、複数国・地域にストックポイントを設置する事業。
(渡邉希帆)
(台湾)
ビジネス短信 8b436d3abbd2ce59




閉じる
