英国おにぎりブームに新展開、JR東日本が専門店を出店

(英国)

ロンドン発

2025年12月08日

JR東日本クロスステーションは123日、ロンドン中心部にある日本食小売店ジャパンセンターフラッグシップストア(レスタースクエア)内に、おにぎり専門店「TOKYO ONIGIRI」をオープンした。同社にとって英国初となる店舗だ。

同店では、店内キッチンで手作りするスタイルを採用し、北海道産米「ゆめぴりか」を使用。日本で親しまれているおにぎりの味や形状を再現すべく、商品開発段階では水質など現地の条件に合わせて試行錯誤を重ねたという。具材は、サケやツナマヨなどの定番に加え、英国向けに開発した具材も用意し、多様な選択肢をそろえた。

オープニングにあたり、同社関係者は「日本のおにぎり文化を英国の消費者に届けたい」と抱負を語った。

店内には、伊藤園の茶やJRグッズの自動販売機も設置され、日本の駅構内を想起させる演出となっている。

英国では2025年に入ってから、現地大手スーパーマーケットのマークス&スペンサー(MS)でおにぎりが販売されるなど、徐々におにぎりの認知度が高まっている。そうした中、日本産米を使ったおにぎり店も増えつつあるが、今回の出店は、拡大する英国のおにぎり市場に対する日系企業の新たな動きとして注目される。

写真 店内の様子(ジェトロ撮影)

店内の様子(ジェトロ撮影)

(尾崎裕子)

(英国)

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