インド南部ケララ州でスタートアップイベントを開催

(インド)

チェンナイ発

2025年12月16日

インド南部ケララ州ティルバナンタプラムで121214日、スタートアップエコシステムを促進するイベントの「第7回ハドル・グローバル2025」が開催された。イノベーション、インキュベーション活動を支援する州政府機関のケララ・スタートアップ・ミッション(KSUM)が主催した。3,000社のスタートアップ企業や中央政府および州政府の関係者、国内外の投資家など1万人以上が参加(KSUM発表)し、展示会、製品発表会などのセミナー、メンターおよび投資家と企業のミーティングが行われた。

写真 開会式の様子(ジェトロ撮影)

開会式の様子(ジェトロ撮影)

約100社のスタートアップが出展した展示会では、ロボット工学、人工知能(AI)、フィンテック、教育テクノロジー、ドローン、生体医療機器、グリーンテクノロジーソリューションなどが紹介された。

開会セッションでは、南部タミル・ナドゥ州チェンナイ発のスタートアップであるゾーホーの創業者スリダー・ベンブ氏が、「米国シリコンバレー」のビジネスモデルを模倣するのではなく、独自のイノベーションを追求するよう助言した。同時に、日本の明治維新を例に挙げ、技術的な自立を遂げた日本の産業革命を見習い、独自の技術を開発すべきと述べた。

参加したスタートアップの担当者からは、本イベントがイノベーション技術の情報、資金調達、コラボレーションの機会を得られる貴重な場であると高く評価し、次回のイベントにも参加したいとの声が聞かれた。

ケララ州は観光、伝統医療のアーユルベーダなどサービス産業が経済の中心となっており、加えてITやスタートアップ育成にも力を入れている。

写真 セミナーの様子(ジェトロ撮影)

セミナーの様子(ジェトロ撮影)

(ビラバブ・ビーラ)

(インド)

ビジネス短信 7961b32e8c8d8a0d