東風日産の新型セダン「N6」、低燃費性能のギネス世界記録を更新
(中国)
上海発
2025年12月12日
中国の東風日産は12月1日、新世代プラグインハイブリッド(PHEV)セダン「N6」の発売を発表した。また、「N6」が低燃費性能においてギネス世界記録を更新したと発表した。
「N6」は、同社自主開発の新エネルギー技術「天演アーキテクチャ」を採用し、新世代プラグインハイブリッドの4つの基準である、(1)バッテリー残量低下時における100キロメートル当たりの燃費を2リットルに抑える低燃費性能、(2)20キロワット時(kWh)以上の大容量バッテリーによる最大航続距離180キロメートル、(3)20分以内で必要分が充電できる急速充電性能、(4)年間走行コスト2,000元(約4万4,000円、1元=約22円)以下の低コストを実現した。
東風日産の公式発表によると、N6はこのほかにも次の3つのポイントがある。
(1)特許権88件を保有している、人工知能(AI)により搭乗者の体形に合わせてシートを調整する「AIゼロプレッシャーシート」を前席に、「AIゼロプレッシャーシート」のビッグデータを活用し、シートの曲線の設計を最適化した新開発の「ゼロプレッシャーソファー」を後部席に採用。さらに「全域インテリジェント車酔い防止技術2.0」(注)を搭載。日産GT-Rのチューニング技術を応用したシャーシにより、走行時の安定性を確保している。
(2)発売前に28日間の長距離走行テストを実施。テストでは中国30の省・市・自治区を縦断し、5,200メートルの標高差の走行を実施。4,000キロメートルにおよぶ山岳地帯と積雪区間を走破し、総走行距離1万4,000キロメートルを達成した。その間の給油はわずか9回で、100キロメートル当たりの燃費は2.9リットルを記録し、ギネス世界記録公認機関の認証により、ギネス世界記録を更新した。
(3)安全面においては、2メートルを超えた大型サイドカーテンエアバッグを含む7種類のエアバッグを装備。さらに16種類の先進安全機能を搭載。これらは、7,400項目の研究開発試験、5,500項目の試作車品質確認、2,000以上の量産車品質検査を実施し、業界初となる「側面衝突後の崖落下シミュレーション試験」をクリアしている。
(注)シャーシ、動力、停止などの機能を連携し、インテリジェント坂道発進補助やインテリジェント・カーブ減速制御など、あらゆるシーンに対応する14項目にわたる車酔い防止技術。
(陳貝蓓)
(中国)
ビジネス短信 750198aa851df675




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