イラン経済、イラン暦1404年上半期の低成長と高インフレが鮮明に
(イラン)
テヘラン発
2025年12月11日
イラン統計センターはイラン暦1404年上半期(2025年3月21日~9月22日)の実質GDP成長率を公表した。石油部門を含めるとプラス0.1%、非石油部門のみではマイナス0.5%となった。
統計センターの報告書によると、成長を抑制した主な要因は農業、工業、エネルギー部門の生産減少や投資部門における国内需要の停滞としており、イランのイスラーム共和国通信(IRNA)は、石油部門への依存で辛うじてプラス成長を維持したと報じた(2025年12月6日付IRNA
)。
また、イラン中央銀行は、イラン暦1401年(2022年3月21日~2023年3月20日)以降更新されていなかった消費者物価指数(CPI)に基づくインフレ率を3年ぶりにウェブサイト上で公開した。最新の統計によると、イラン暦1404年の8カ月目(2025年10月23日~11月21日)末の月次インフレ率は前年同月比で41.0%に達した(12月1日付IRNA
)。
経済専門家は、今回の統計更新により、イラン経済におけるインフレは一時的な現象ではなく、半世紀以上にわたり高インフレに悩まされ続けていることがあらためて裏付けられたと指摘した(12月8日付IRNA
)。
(マティン・バリネジャド)
(イラン)
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