テヘラン、大気汚染の深刻度で世界第5位に
(イラン)
テヘラン発
2025年12月03日
イランのイスラーム共和国通信(IRNA)は11月25日、スイスの大気質テクノロジー企業IQAirが、イランの首都テヘランが大気汚染の深刻度で世界第5位の都市であると発表したことを報じた(11月25日付IRNA
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テヘラン県民政副調整官は「廃棄物焼却などが大気汚染に大きな影響を与えている可能性がある」と述べた(11月25日付IRNA
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汚染濃度の上昇を受け、テヘランでは緊急大気汚染作業班が設置され、車のナンバープレート末尾の番号に応じた通行制限が実施された。奇数番号の車は日曜日・火曜日・木曜日に、偶数番号の車は土曜日・月曜日・水曜日に通行を認める措置をとった。テヘラン交通警察署長によると、同計画の実施期間中(11月22日~11月25日)に36万件の無許可での交通が記録されたという(11月25日付IRNA
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さらに、11月26日付のイラン学生通信(ISNA)によると、テヘラン州救急組織が「過去1週間、大気汚染の影響により、呼吸器系の問題に関連する出動件数や緊急通報は前週比で15%増加し、心疾患関連の通報は3%増加した」と発表したという。
なお、11月30日および12月1日は、学校・大学・政府機関は対面での運営を停止し、オンラインでの対応となった(11月29日付IRNA
)。
(マティン・バリネジャド)
(イラン)
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