自動車用熱交換器など製造のティラド、9,020万ドル投じて米テネシー州に製造施設を建設と発表
(米国、日本)
アトランタ発
2025年12月15日
米国テネシー州のビル・リー知事(共和党)は12月10日、自動車用熱交換器などを製造するティラドの米国子会社のティラド・ノースアメリカ(本社:ケンタッキー州ホプキンズビル)が、同州クラークスビルに9,020万ドルを投じて新施設を建設すると発表
した。新たに928人を雇用する予定だ。
ティラド・ノースアメリカは1988年に設立され、自動車用熱交換器などを製造している。ティラドは2025年3月期決算説明において、米国関税政策への対応として、米国生産強化の必要性をあげたほか、ケンタッキー州での人材確保が困難な点を課題として指摘し、同州以外での米国内生産を検討中と説明していた。
ティラドはクラークス・モンゴメリー・コーポレートビジネスパークに新施設を建設する予定だ。州政府から850万ドルの補助金を受け、同ビジネスパーク内の70エーカー(約28万3,280平方メートル)の土地を購入するほか、今後5年間で少なくとも900人の雇用創出を条件に、同社は10年間にわたり44%の固定資産税の減税を受ける(クラークスビルナウ12月10日)。
リー知事は、「テネシー州は先進的製造業のリーダーで、900人を超える雇用創出はこの分野を強化すると同時に、モンゴメリー郡の家庭に新たな機会をもたらす」「ティラドのテネシー州進出を歓迎するとともに、クラークスビルでの成功を期待している」と述べた。また、ティラド・ノースアメリカのトニー・ブライアント人事部長は、「労働力の育成は、ティラドの継続的な成長にとって極めて重要で、テネシー州は、当社の長期的なビジョンを支えるために必要な人材を提供してくれる」「今回の投資は、ティラドの成長戦略における大きな前進」と述べた。
(檀野浩規)
(米国、日本)
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