メキシコ格安航空会社2強のボラリスとビバが経営統合へ

(メキシコ)

メキシコ発

2025年12月24日

メキシコ格安航空会社(LCC)のボラリス(Volaris)とビバ・アエロブス(Viva Aerobus)は12月18日、対等合併による経営統合の合意について発表した。両社は新たな持株会社を設立し、それぞれの株主が新会社の株式を50%ずつ保有する。2026年内の統合取引の完了を目指し、統合後も両社のブランドは独立して維持される。

発表では、統合により両社が「機材所有コストの削減、資金調達力の向上、財務基盤の強化というメリットを享受」できるとし、ボラリスのエンリケ・ベルトラネナ代表取締役社長兼最高経営責任者(CEO)は、「新グループの形成は、メキシコ航空業界の成長を促進させる」と期待を寄せた。また、ビバのフアン・カルロス・スアスアCEOも、「引き続き乗客により多くの低価格フライトを提供する」と述べた。

新グループは、メキシコ市国際空港(AICM)の混雑緩和を目的に、政府が推進するフェリペ・アンヘレス国際空港(AIFA)の活用を戦略の中軸に据える見込みだ。既に両社はAIFA発着便の主要な担い手となっているが、統合により同空港をハブとした国内・国際ネットワークのさらなる拡充が予想される。メキシコ国内線に限ると、両社を合わせた市場シェア(旅客数ベース)は約7割になる見通しで、フルサービスキャリア最大手のアエロメヒコ航空を大きく引き離し、国内最大の航空グループが誕生することになる(「エル・エコノミスタ」紙12月22日付)。

クラウディア・シェインバウム大統領は今回の経営統合について、「投資が増え、航空業界におけるメキシコ企業の成長につながることは良いことだ」と肯定的な見解を示しつつ、国家独占禁止委員会(CNA)が統合に関する審査を行うとした。

(深澤竜太)

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