イラン、直近8カ月の貿易統計を発表

(イラン)

テヘラン発

2025年12月08日

イランの11月30日付イスラーム共和国通信(IRNA)によると、イラン税関(IRICA)は、2025年3月21日~11月21日(イラン暦1~8月)のイランの貿易量が1億3,105万トン、貿易額が765億3,700万ドルだったと発表した。前年同期比で数量が1.53%増加した一方、金額は9.38%減少した。輸出は1億523万トン、369億9,700万ドルで、数量は1.17%増加したが金額は3.48%減少した。輸入は2,582万トン、395億4,000万ドルで、数量は3%増加したものの金額は14.29%減少した。

現地経済紙によると、輸出量の増加と輸出額の減少の乖離(かいり)は、工業・鉱業分野におけるエネルギー不足が影響しているという。燃料と電力の制約により、工場の稼働率がしばしば低下しているため生産余力を活用できず、生産者は鉄鉱石精鉱やペレットなど準備に必要なエネルギーが少ない原材料の輸出にシフトしている。イラン鉄鋼生産者協会(ISPA)の統計では、鉄鉱石精鉱の輸出は、直近7カ月間を前年同期と比較して82%増加したと発表している(11月30日付IRNA外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)。

(マティン・バリネジャド)

(イラン)

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