中国、一部鉄鋼製品に対し輸出許可証管理を2026年1月から開始
(中国)
北京発
2025年12月15日
中国商務部と海関総署(中国税関)は12月12日、商務部、海関総署公告2025年第79号「一部鉄鋼製品に対する輸出許可証管理の実施」
を発表した(文書は12月9日付)。2026年1月1日から施行する。対象となる鉄鋼製品はHSコード10桁ベースで300品目におよぶ(対象品目の一覧は商務部による公表
を参照)。
本公告では、「対外貿易法」「貨物輸出入管理条例」「貨物輸出許可証管理弁法」などの関連法規に基づき、「輸出許可証管理貨物目録(2025年)」を調整し、一部の鉄鋼製品を当該目録へ追加することを決定したとしている。対象製品を輸出する場合、貨物輸出契約書および製造企業が発行する製品品質検査合格証明書を用いて輸出許可申請を行う。輸出許可証の発行は、商務部および各地の商務主管部門などが行うとされている(注)。なお、輸出許可申請手続きに係るその他の事項は商務部、海関総署公告2024年第65号
に基づくとしている。
中国海関が公表する統計では、2025年1~10月の鋼材輸出は前年同期比6.6%増の9,774万トンだった。その中でも、鉄鋼棒材が45.9%増の1,555万トンと大幅に増加している。
中国による鉄鋼に対する輸出許可証管理は、過去をさかのぼると、商務部、海関総署公告2007年第41号「一部の鋼材輸出に対する輸出許可証管理の実施」
において2007年5月20日から施行され、約1年半後の2009年1月1日に商務部、海関総署公告2008年第100号「2009年輸出許可証管理貨物目録」
により廃止されていた。当時、2007年第41号公告の対象品目はHSコード10桁ベースで83品目だった。
(注)中国国務院国有資産監督管理委員会が監督管理する企業に対する輸出許可証は、商務部許可証局が発行し、その他の企業による申請は、所在する各地の商務主管部門などが発行するとされている。
(亀山達也)
(中国)
ビジネス短信 36493fc3351b2690




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