JICA、モロッコ政府と灌漑インフラ整備で約645億円の円借款を締結
(モロッコ)
ラバト発
2025年12月16日
国際協力機構(JICA)は11月20日、モロッコの首都ラバトにおいて同国政府との間で、「ガルブ平野南東地域農業用水整備事業」を対象として、645億7,700万円(上限)の円借款貸付契約(Loan Agreement:L/A)に調印した
。署名は、モロッコのファウズィー・ルクジャア経済・財政相付予算担当特命大臣と、JICA中東・欧州部の遠山慶氏の間で取り交わされた。
事業目的および事業内容は次のとおり。
〇事業目的
- ガルブ地域の農業用幹線水路、ポンプ場などの建設および付帯施設の機材調達などを行うことにより、水資源利用の効率化および農業生産の増大・安定化を図り、同国における気候変動に適応した農業開発の推進に寄与する。
〇事業内容
- 一次幹線水路、取水施設、二次幹線水路、ポンプ場および貯水池の建設、機材調達など
- コンサルティングサービス
地元メディア(11月20付「ル・マタン」紙)によると、この融資は、モロッコの「国民飲料水供給・灌漑プログラム(2020–2027)」および農業戦略「Generation Green 2020–2030」に沿って実施され、約3万ヘクタールの農地が対象となる。
(鈴木優香)
(モロッコ)
ビジネス短信 331978ddab7fb333




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