JTI、エジプトで低所得者層支援の国家イニシアチブに参画
(エジプト、日本)
カイロ発
2025年12月15日
JTインターナショナル(JTI)は12月1日、エジプトのミスル・エルヒール財団と共同で、エジプト政府の「サカン・カリーム(尊厳ある住まい)」イニシアチブの一環として、新たな低所得者支援プロジェクトの立ち上げを発表し、署名式を実施した。署名式には、日本たばこ産業(JT)の岩井睦雄会長、プロジェクトが実施されるモヌフィア県のモハメドムサ副知事、ミスル・エルヒール財団の最高資金調達責任者のアマル・ムバダ氏が参加した。
署名式の様子(JTI提供)
「サカン・カリーム」イニシアチブは、農村部の低所得者層の生活の質の向上のために住まいを提供し、生活環境を改善することを目的とした国家イニシアチブだ。JTIは今回、モヌフィア県シビーン・エルコム(注)の低所得者層向けの40軒以上の住宅建設を支援する。同社は2025年2月にミスル・エルヒール財団と協力協定を締結し、シビーン・エルコムにおいて損傷した水道管を交換し、1万6,500人に対して安全な水を供給するプロジェクトを実施している。
今回のイニシアチブ発足について、JTIエジプトのジェネラルマネージャーのマリアナ・サリブ氏は「シビーン・エルコムに住む何千人もの住民の生活を直接改善する、具体的な成果をお届けできることを誇りに思う。清潔で安全な水へのアクセスは、生活の質と公衆衛生を向上させるための基本的な一歩だ。今回、最も支援を必要としている家族のために40軒の新しい住宅を建設し、安全な住環境と受益者にふさわしい尊厳ある環境を提供する『サカン・カリーム』イニシアチブに参画できることをうれしく思う」と述べた。
(注)カイロから北西に75キロメートルほど離れた地区。JTIの水たばこ製造工場が所在。
(塩川裕子)
(エジプト、日本)
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