エチオピアの10月のCPI上昇率、前年同月比11.7%

(エチオピア)

アディスアベバ発

2025年12月03日

エチオピア統計局(ESS)は11月7日、10月の消費者物価指数(CPI)上昇率は前年同月比11.7%だったと発表した。

項目別の上昇率では、食料品・非アルコール飲料が10.2%で、特に主要輸出品のコーヒーを含む非アルコール飲料(61.1%)が最も高い上昇率を示した。砂糖・ジャム・蜂蜜・チョコレート(20.2%)も20%台の上昇率となった。果物(15.2%)、油脂類(14.3%)、肉(13.6%)、乳製品・チーズ・卵(12.4%)、野菜(11.1%)も10%台の上昇となった。一方、パン・穀物(4.4%減)はマイナスだった。その他食品は22.5%の上昇率となった。

非食料品の上昇率は14.2%で、特に交通(27.0%)が突出して高い上昇率を示した。衣類・履物(15.2%)、アルコール飲料・たばこ(14.6%)、家具・家庭用品(14.1%)、レストラン・ホテル(13.0%)、住宅・水道・電気・ガス・その他燃料(12.4%)、通信(11.5%)は10%台の上昇率だった。教育(9.3%)と健康(1.5%)は1桁台にとどまった。その他商品・サービスは22.3%の上昇率となった。

なお、エチオピア国立銀行(NBE、中央銀行)によると、外国為替相場は10月1日の1ドル=144.63ブルから、11月7日時点では1ドル=153.07ブルと、150ブル台前半までブル安が進んでいる。

(石川晶一)

(エチオピア)

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