GIFTシティーでの飲酒、外国人は許可不要に
(インド)
アーメダバード発
2025年12月25日
インド西部グジャラート(GJ)州は12月20日付の内務省令で、州都ガンディナガル近郊の国際金融特区であるGIFTシティー域内の飲酒要件を緩和した。GJ州は「1949年禁酒法(Gujarat Prohibition Act, 1949)」に基づく厳格な禁酒州だが、GIFTシティーでは域内の従業員やその招待客に限り、事前に必要な許可を取得することで所定の飲食施設での飲酒が認められていた(2023年12月26日記事参照)。今回の緩和により、GIFTシティー域内の対象施設では、外国人は許可を取得することなく飲酒が可能となる。ポイントは次のとおり。
- 対象施設は、GIFTシティー域内にある酒類提供ラインセンス(FL-3ライセンス)を保有する施設。現在は、グランド・メルキュール・アーメダバード・GIFTシティーやGIFTシティー・クラブなどが該当する。
- 外国人およびGJ州出身ではなく他州の写真付き身分証明書を所持しているインド人(外部者、External Person)は、これまでも許可取得の上で飲酒が認められていた飲食施設(ワイン・アンド・ダイン)に加え、上記対象施設内のいずれの場所(レストラン、プールサイドなど)でも、有効な写真付き身分証明書を提示することで、事前許可なしで酒類の消費が可能。
- GJ州出身者が飲酒するには引き続き、酒類アクセス許可を保有するGIFTシティー域内従業員の立ち会いの下、事前の許可取得が必要。当該従業員は1日25人まで許可申請を行うことが可能。
- 上記対象施設において酒類を購入し、施設外に持ち出すことは不可。酒類購入許可を取得した上で、リカーショップで購入することは可能(2024年9月11日付地域・分析レポート参照)。
ジェトロが12月23日に対象施設に確認したところ、今回の緩和措置を受けた飲酒提供を開始するにあたり、州政府との間で具体的な条件を慎重に詰めていく段階にあるという。外国人にとって、GIFTシティーでの酒類へのアクセスが大幅に緩和されることとなる。
(吉田雄)
(インド)
ビジネス短信 200559634f8ddbc6




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