山東省、知的財産権関連の保険商品への加入に最大50万元補助

中国山東省の市場監督管理局は9月9日、「山東省高価値特許権利保護補助金管理弁法と実施細則」を発表した。この制度は、企業の知的財産権保護にかかるコストを軽減し、知的財産権保護メカニズムを整備することを目的としている。

同制度では次の知的財産権にかかる保険商品が補助対象となる。

• 知的財産権海外侵害賠償責任保険
• 知的財産権執行保険
• 知的財産権侵害被害損失保険

企業がこれらの保険に加入した場合、保険料の最大60％までが補助される。補助上限額は次のとおり。

• 海外侵害賠償責任保険：年間最大40万元（約880万円、1元＝約22円）
• 執行保険・侵害被害損失保険：年間最大20万元（国内保険のみの場合は6万元）

対象特許が「高価値特許」に該当する場合や、保険加入企業が「一帯一路」沿線国・地域を対象として付保する場合は、補助率が最大10％上乗せされる。この場合の補助上限額は次のとおり。

• 海外侵害賠償責任保険：年間最大50万元
• 執行保険・侵害被害損失保険：年間最大30万元（国内保険のみの場合は6万元）

補助申請に当たっては、申請書、法人登録証、保険料支払証憑、特許証明書、保険証券などの提出が必要で、申請は年1回、前年度分をまとめて行う。毎年1月に山東省の市場監督管理局と財政庁が共同で申請募集通知を発表し、要件を満たす企業が申請できると定めている。

（張雪雯）