ビハール州議会選挙、与党連合が圧勝

(インド)

ニューデリー発

2025年11月27日

11月前半に実施された東部ビハール州の州議会選挙(定数243)は、11月14日に開票が行われ、中央政権与党連合の国民民主連合(NDA)が全243議席中202議席を獲得し圧勝した(添付資料参照)。ナレンドラ・モディ首相が率いるインド人民党(BJP)の獲得議席数が89議席と最も多く、これにBJPと連立を組む地域政党であるジャナタ・ダル(統一派)〔JD(U)〕が85議席で続いた。

11月20日にはニティシュ・クマール州首相および26人の州大臣の就任式が行われ、モディ首相も出席した。クマール氏は2005年にビハール州首相に就任して以降、長期にわたりビハール州首相を務めている。26人の州大臣の出身政党の内訳は、BJPが14人、JD(U)が8人、公民の力党(ラム・ビラス派)〔LJP(RV)〕が2人、インド人民戦線(HAMS)と民族人民戦線(RLM)が1人ずつで、NDAを構成する全政党から選出された。任期途中の解散がない限り、首相および大臣の任期は2030年までの5年間だ。

肥沃(ひよく)な土壌にガンジス川が流れるビハール州は、人口が1億人を超える農業州であり、インドでも有数の人口集積地だ。投票は、州内に設けられた9万740カ所の投票所で、地域ごとに11月6日と11日の2回に分けて行われた。投票率は過去最高の67.25%を記録し、有効票の総数は4,929万7,003票に上った。

今回のビハール州選挙におけるBJPの大勝は、モディ政権の勢いが健在であることを国内外に示す結果となった。2026年には東部・西ベンガル州、北東部・アッサム州、南部・ケララ州およびタミル・ナドゥ州での州議会選挙の実施が予定されている。

(丸山春花)

(インド)

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