湖北省と湖南省、自動車買い替え補助金の内容変更

(中国)

武漢発

2025年11月18日

中国の湖北省商務庁は11月11日、自動車買い替え政策の進捗状況と資金の使用状況を踏まえ、2025年の自動車廃車による更新および買い替え補助金政策の実施内容を11月13日から調整すると発表した。廃車による更新補助は13日付で一時停止する一方、旧車売却による買い替え補助は整理券方式で継続する。

買い替え補助金については、2025年9月3日には補助金額を大幅に引き下げ(注)、同月5日からは毎日午前10時に買い替え補助金を申請することができる整理券を発行する先着順方式としていた。今回の発表では、整理券の発行は継続するが、11月15日、25日、12月1日、5日の午前10時からの先着順とし、整理券発行スケジュールを調整した。

現地メディアによると、2025年の湖北省の自動車買い替え支援政策によって36万人以上が補助を受ける見込みだ。9月に買い替え補助金が整理券方式に切り替わって以降、既に2万8,000人以上が補助金を申請している。11月から12月にかけてはさらに8万人以上が申請すると予想される(「湖北日報」11月14日)。

湖南省商務庁も11月14日、自動車の廃車による更新補助金を11月16日から一時停止すると発表した。加えて、14日以降の申請では、廃車にする自動車と新規に購入する自動車ともに湖南省のナンバープレートであることを新たに条件として課した。

(注)補助金額は、新エネ車(NEV)の場合、購入金額(税込み)が6万元(約132万円、1元=約22円)以上10万元未満は9,000元、10万元以上20万元未満は1万2,000元、20万元以上は1万5,000元。内燃機関車(ICE)の場合、同7,000元、1万元、1万3,000元だったが、9月3日の発表でNEV、ICEともに一律で、購入金額(税込み)が6万元以上10万元未満は3,000元、10万元以上は5,000元となった。

(高橋大輔)

(中国)

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