ヤマハ発動機子会社がEV二輪車2モデルを発表、インドで初

(インド)

ベンガルール発

2025年11月26日

インディア・ヤマハ・モーター(IYM)は11月11日、インド市場で初めて電動(EV)二輪モデルを発表した。新たに投入するのは、大型スポーツスクーターの「アエロックス・イー(Aerox E)」と都市部の短距離移動を想定したスクーター「イーシー06(EC-06)」の2モデルだ。「アエロックス・イー」は、同社がプレミアムモデルとしてすでに展開している「アエロックス155」の電動版として、スポーティーなデザインを継承しつつスムーズな加速性能と環境への配慮を実現したモデルで、製造はIYMが行う。一方、「イーシー06」は環境意識が高くテクノロジーに精通し、トレンドを発信する若年層をターゲットにした水平基調のデザインで、交通渋滞の中でも高い操作性を確保する。同モデルは、ヤマハ発動機が2024年1月に出資した地場EV二輪メーカーのリバー・モビリティとの協業で生み出されたもので、製造も同社が行う。

IYM社長の大谷到氏は「ヤマハのグローバル成長戦略でインドは中核市場であり、プレミアムと電動の両分野で高い可能性が広がっている」とコメントしている。

今回の電動モデルの発表は、全社環境目標に掲げている、2050年までに製品の使用による排出量のカーボンニュートラル達成に向けた取り組みの1つとなる。

(大野真奈)

(インド)

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