横浜市とANA、ムンバイ市との交流促進で連携協定を締結

横浜市国際局は11月21日、全日本空輸（ANA）ムンバイ支店およびANAあきんど（東京支店）の3者間で、横浜市とムンバイ市（インド）の交流促進と国際観光振興を目的とした連携協定を締結した。2025年に姉妹都市提携60周年を迎えた横浜市とムンバイ市は、2027年に国際園芸博覧会「GREEN×EXPO 2027」が横浜市で開催されることから、両都市間の交流強化と訪日誘客を進める。なお、協定期間は2029年12月31日までとなっている。

協定の正式名称は「横浜・ムンバイ姉妹都市提携60周年を契機とするGREEN×EXPO 2027を見据えた横浜とムンバイの交流促進を目的とした連携に関する協定」だ。3者は知的・人的・物的資源を相互に活用し、横浜の国際的な認知度向上やANAグループの事業機会拡大につなげるとしている。

連携内容は、次の3点を柱としている。

1. 経済・文化・教育など幅広い分野で姉妹都市交流を強化する取り組みの共同企画・実施。
2. ムンバイを中心としたインド市場に向け、ANAの国際ネットワークや情報発信力を活用し横浜の魅力を発信、観光・ビジネス分野での認知度向上を図ること。ANAは現在、成田・ムンバイ直行便を運航しており、両都市間のアクセスの良さを生かしたプロモーション展開も期待される。
3. GREEN×EXPO 2027に向け、現地旅行会社による訪日観光ツアー造成を後押しする共同プロモーションの実施。

GREEN×EXPO 2027（2027年3月19日～9月26日）は旧上瀬谷通信施設跡地（横浜市瀬谷区・旭区）を会場に、延べ1,000万人の有料来場者を見込む国際博覧会。横浜市は海外からの誘客拡大を重要視しており、インド最大級都市であるムンバイ市からの集客に向けて、官民連携を強化する構えだ。

（篠田正大）