セネガル、輸入車の車齢上限を引き上げ
(セネガル)
アビジャン発
2025年11月18日
セネガル政府は10月24日、輸入車の車齢制限を緩和する政令を発令し、乗用車の車齢上限を8年から10年に、トラックや旅客輸送車両を10年から15年に引き上げた〔11月5日付セネガル国営放送局RTS(Radio Television Senegalaise)〕。現地メディア「ル・ソレイユ」(11月5日付)によると、新たな政令では、製造から10年を超える乗用車、総重量3.5トン未満で10年を超える軽商用車、製造から15年を超える旅客輸送車両、排気量50cc以下の原動機付き自転車は輸入禁止としている。同政令は、近日中に官報で公表する見込みだ。
今回の改正は、8月に行われた経済社会復興計画の発表時に、ウスマン・ソンコ首相が既に言及しており、その際、「この決定は、公共の利益を損なうことなく、セネガル国民が手頃な価格の自動車をより広く利用できるようにすることを目指す」と述べ、自動車業界から歓迎を受けていた(8月1日付「ル・ソレイユ」)。また、海外に住むセネガル人コミュニティーは長年、国際市場に適した改革を求めてきたため、今回の措置はその要望に応えるものでもある(11月5日付「RTS」)。
RTS(11月5日付)によると、政府は、単なる市場規制を超え、この改革によって政府の近代化、安全運転の促進、環境配慮への意欲を反映し、より低公害で経済的な車の流通促進のみならず、国内での整備と再販のための産業育成も推進する方針としている。
(長屋幸一郎、橘欣子)
(セネガル)
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