韓国の10月の消費者物価、前年同月比2.4%上昇

(韓国)

ソウル発

2025年11月06日

韓国企画財政部は11月4日、10月の消費者物価指数(CPI)が前年同月比で2.4%上昇(9月は2.1%上昇)し、食料品やエネルギー類を除いたコア物価は2.2%上昇したと発表した(添付資料表1参照)。

品目別の物価上昇率をみると、農畜水産物は、畜産物・水産物の上昇傾向は鈍化したものの、農産物は大幅に下落した前年同月の反動などから上昇に転じ、全体で前年同月比3.1%上昇となった(添付資料表2参照)。石油類も、前年同月の反動により4.8%上昇した。個人サービスは、長期の連休に伴う宿泊・旅行など外食以外の部門で上昇幅が拡大し、3.4%上昇となった。

同部は今後の対応について、「気象条件など不確実性があるため、政府は警戒感を持ち、体感物価の安定に向けて総力を尽くす」とし、「特に、国民生活と密接に関係する食品など主要品目の価格や需給状況を常時点検し、必要に応じて対応策を迅速に講じる計画」と発表した。

(橋爪直輝)

(韓国)

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