シリキット王太后が亡くなる、政府は経済活動などへは適切な判断奨励

(タイ)

バンコク発

2025年10月29日

タイのシリキット王太后が10月24日、療養中のタイ赤十字社チュラロンコーン病院で亡くなった。93歳だった。これを受けて、アヌティン・チャーンウィラクン首相は翌25日、次の措置外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますを発表した。

  • 全ての政府機関、国営企業、教育機関は10月25日から30日間、国旗を半旗掲揚すること
  • 公務員、国営企業従業員、政府職員は同日から1年間、喪に服すこと
  • 一般国民は適切な対応を検討すること(注)

政府観光庁(TAT)がホームページで公表した「シリキット王太后陛下崩御に伴う服喪に関する閣議決定」外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますによると、政府は公的行事や娯楽イベント、事業運営の中止を求めるいかなる命令も発していないとした。ただし、主催者には、国の服喪の情勢に鑑み、自主的な判断に基づいて、イベントの形式を適切に見直すことを奨励した。

(注)TATのホームページでは、アヌティン首相が発表した措置として、「一般国民には、追悼と敬意を表すため、90日間、黒または地味な色の服装をするよう推奨」とされている。

(野田芳美)

(タイ)

ビジネス短信 d91fd2b11f67a131