コペンハーゲンで光通信の国際会議と展示会開催
(デンマーク)
デュッセルドルフ発
2025年10月10日
デンマークの首都コペンハーゲンで9月28日~10月2日、光通信関連の国際会議「European Conference on Optical Communication(ECOC)2025」が開催され、それに併せて9月29日~10月1日の3日間、光通信関連の国際展示会も開かれた。
European Conference on Optical Communication(ECOC)会場(ジェトロ撮影)
同展示会は欧州最大規模の光通信技術に特化したイベントで、欧州の主要都市で毎年9月に開催されている。今回の展示会には、デンマーク内外から340社を超える光ファイバーや光工学、ネットワークイノベーションなどに関連する技術・製品を開発、製造する企業と、8,300人超の業界関係者が参加し、最新技術・製品の紹介や商談が行われた。NTTアドバンステクノロジや横河電機、住友電工、精密加工を行う精工技研の欧州子会社など、複数の日本企業・日系企業も出展しており、来場した技術者や営業担当者に自社製品の特徴を説明した。
多くの業界関係者でにぎわう会場(ジェトロ撮影)
出展ブースのほかに、発表ステージが設置され、光学機器メーカーの技術担当者による市場トレンドや将来の課題に関するセミナーも行われた。
また、光工学分野の優秀な人材獲得を目的とした学生向けのキャリアパス相談ブースも設けられ、同分野を専攻する博士課程の学生と企業採用担当者が面談する場を提供された。
人工知能(AI)や量子技術の普及などを受け、光通信技術は社会基盤としての重要性を一層高めており、ECOCの国際会議と展示会は、光通信関連企業間の技術交流やパートナーシップ構築、市場拡大を後押しする有効な機会の場となっている。
次回のECOC展示会は2026年9月21~23日、国際会議は9月20~24日の期間、スペインのマラガで開催される。
(安岡美佳)
(デンマーク)
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