米中間選挙まで1年、民主党支持者の民主党への不満高まる、シンクタンク調査

(米国)

調査部米州課

2025年10月31日

米国では、2026年11月に中間選挙が実施される。最近の世論調査では、民主党支持者の民主党への不満が高まっていることがわかった。

米国のシンクタンク、ピュー・リサーチ・センターは10月30日、米国民の共和党、民主党への認識に関する調査結果(注)を発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。それによれば、民主党支持者の67%が民主党に「不満を感じる」と回答しており、2021年の調査時(48%)より19ポイント上昇した。民主党支持者が不満を感じる主な理由は、民主党がトランプ政権に対して十分に強く抵抗していない(41%)こととしている。

一方、共和党支持者が共和党に対して「不満を感じる」割合は40%と、2021年(51%)より低下した。

また、共和党支持者が共和党に「希望を感じる」割合は69%と、民主党支持者が民主党に「希望を感じる」割合(50%)を上回った。

共和党、民主党ともに立場が極端すぎると過半が認識

国民全体の共和党、民主党への見方として、「主張が極端すぎる」と共和党(64%)、民主党(54%)の過半が回答した。いずれの党も「正直かつ倫理的に統治していない」とみられる割合が共和党では59%、民主党では56%と過半だった。「米国の民主主義制度と伝統を尊重しない」とする割合は、共和党は56%と過半で、民主党は46%にとどまった。

また、各党の方針として、「いくつかの重要な問題について他党と同意する」については、共和党支持者の68%、民主党支持者の72%が容認するとしている。「他党の議員を悪者呼ばわりする」については、共和党支持者の56%、民主党支持者の54%は容認しないとしている。「暴力を推奨する団体を支持する」については、共和党支持者、民主党支持者ともに85%が容認しないとしている。「ドナルド・トランプ大統領を公然と批判する」については、共和党支持者の容認、非容認がそれぞれ50%と意見が分かれた。

(注)実施時期は2025年9月22~28日。対象者は全米の成人3,445人。

(松岡智恵子)

(米国)

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