9月の乗用車BEV登録台数、前年同月比2.1倍の9,783台
(タイ)
バンコク発
2025年10月15日
タイ運輸省陸運局(DLT)のデータを基にジェトロが集計したところ、9月のバッテリー式電気自動車(BEV)の新規登録台数は前年同月比80.2%増の1万1,907台だった。内訳は、乗用車が2.1倍の9,783台、二輪車が12.8%増の2,050台などとなった。ハイブリッド車(HEV)は23.7%増の1万1,629台(乗用車が1万1,565台、二輪車が64台)、プラグインハイブリッド車(PHEV)は84.6%増の1,355台だった(乗用車のみ)。
2025年1~9月の電気自動車(EV)の累計新規登録台数について、タイ電気自動車協会(EVAT)のデータによると、BEVが前年同期比38.3%増の10万4,482台だった。内訳は、乗用車が59.7%増の8万6,727台、二輪車が15.5%減の1万6,866台などだった。HEVは1.8%増の10万6,088台、内訳は乗用車が10万5,284台、二輪車が804台だった。PHEVは乗用車のみで、2.1倍の1万4,992台だった(添付資料表1参照)。
DLTのデータ(添付資料表2参照)から、BEV(乗用車)の9月の新規登録台数をメーカー別にみると、1位がBYD(DENZA)で2,225台(シェア22.7%)、2位がSAICモーター・CP(MG)で1,605台(16.4%)、3位がCHANGAN(DEEPAL/AVATR)で1,488台(15.2%)だった。中国メーカー合計でシェア89.5%を占めた。また、2025年1~9月のBEV(乗用車)のメーカー別累計新規登録台数では、1位がBYD(DENZA)でシェア33.9%、2位がSAICモーター・CP(MG)で14.8%、3位がAIONで10.9%、4位がCHANGAN(DEEPAL/AVATR)で10.0%となった。中国メーカーの合計シェアは89.8%だった。
HEV(乗用車)の9月のメーカー別新規登録台数(添付資料表3参照)については、1位がトヨタ(LEXUSを含む)で5,361台(シェア46.4%)、2位がホンダで4,202台(36.3%)、3位が三菱自動車で1,208台(10.4%)だった。日本メーカーの合計シェアは96.8%を占めた。また、2025年1~9月のHEV(乗用車)のメーカー別累計新規登録台数では、1位がトヨタ(LEXUSを含む)でシェア49.0%、2位がホンダで37.7%、3位が三菱自動車で6.9%となった。日本メーカーの合計シェアは96.4%だった。
PHEV(乗用車)の9月のメーカー別新規登録台数(添付資料表4参照)については、1位がBYDで338台(シェア24.9%)、2位がCHANGAN (DEEPAL)で196台(14.5%)、3位がBMWで191台(14.1%)だった。また、2025年1~9月のPHEV(乗用車)のメーカー別累計新規登録台数では、1位がBYDでシェア48.6%、2位がメルセデスで14.7%、3位がBMWで14.4%となった。
9月末のEV累積登録台数は前年同月末比37.5%増の98万2,694台だった。内訳は、BEVが59.9%増の33万342台、うち乗用車が71.0%増の24万5,707台、二輪車が35.5%増の7万8,273台に増加した。HEVは28.5%増の57万4,293台、PHEVは27.7%増の7万8,059台だった。
(高谷浩一、チャナットパット・スクマ)
(タイ)
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