日本酒とイタリアンのペアリングイベントがニューデリーで開催
(インド)
ニューデリー発
2025年10月17日
国税庁は日本酒の輸出拡大を目指し、インドで日本酒とイタリア料理のペアリングイベントを主催した。同イベントは、インドで日本酒の普及・拡大に取り組んでいるサケ・マム・インディア(Sake Mom India)が9月24日、首都ニューデリー市内のイタリアンレストランで実施した。
イベントには、レストラン経営者、現地メディアなどが参加した。開会にあたり、小野啓一駐インド大使は「2024年12月に伝統的酒造りがユネスコ無形文化遺産に登録された。日本政府はインドでの日本酒を含めた日本産酒類のプロモーションに注力している」と述べた。会場では、サケ・マム・インディアの江岡美香代表がそれぞれの日本酒の特徴や料理と合わせた味わい方などを紹介し、3地域(長野県、兵庫県、鳥取県)の6ブランドの日本酒とイタリア料理のペアリングを実施して、日本酒が和食以外の料理とも相性が良いことが紹介された。
イベントの様子(ジェトロ撮影)
参加者からは、「日本食の人気はインドで年々上がっているため、それに伴い日本酒の需要も伸びる可能性がある」「イタリアンと日本酒の相性の良さが理解できた。しかし、このことを消費者にどうやったら伝えられるかが課題だ」という声があがった。日本酒が、和食や日本料理店といった従来の限られた提供の形態にとどまらず、より多様なルートを通じて普及していくことが期待される。
日本酒とのペアリングで提供されたイタリア料理(ジェトロ撮影)
(佐藤利昭)
(インド)
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