タイ国王、アヌティン新内閣を承認

(タイ)

バンコク発

2025年09月26日

タイの9月19日付官報PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)によると、ワチラロンコン国王は同日、新内閣の閣僚を正式に承認し、首相を含めて36人による新内閣が発足した(添付資料表参照)。36人のうち12人はタイ誇り党に所属し、残りは他の政党や無所属から起用した。

首相にはアヌティン・チャーンウィラクン氏が就任し、内務相を兼任する。副首相にはピパット・ラチャキットプラカーン氏(運輸相兼任)、ソーポン・サーラム氏、ボウォーンサック・ウワンノー氏、エクニティ・ニティタンプラパス氏(財務相兼任)、タマナット・プロムパオ氏(農業・共同組合相兼任)、スチャート・チョムクリン氏(天然資源・環境相兼任)の6人が任命された。

アヌティン首相は9月7日に国王から首相に任命された後、喫緊に取り組むべき課題として、次の4つの重点分野を表明した。

  1. 経済:エネルギーコストや交通費などの生活費負担の軽減、農家・低所得者向け債務救済措置、地方住民の収入創出
  2. 安全保障:カンボジアとの紛争の平和的解決
  3. 自然災害:災害警報・予防システムの強化、被災者支援の迅速化
  4. 社会問題:近隣諸国と連携し、麻薬や違法賭博、サイバー犯罪などへの取り組み

さらに、政府は憲法改正を目指し、4カ月以内に下院を解散すると主張した。

(ピンラウィー・シリサップ、野田芳美)

(タイ)

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