エチオピアの8月のCPI上昇率、前年同月比13.6％

エチオピア統計局（ESS）は9月6日、消費者物価指数（CPI）の8月の上昇率は前年同月比13.6％と発表した。

項目別の上昇率では、食料品・非アルコール飲料が12.7％で、特に主要輸出品のコーヒーを含む非アルコール飲料（56.0％）が最も高い上昇率を示した。生活必需品の油脂類（23.1％）、その他食品（22.8％）も20％台の上昇率となった。野菜（19.3％）、果物（16.6％）、砂糖・ジャム・蜂蜜・チョコレート（15.1％）は10％台後半の上昇率、乳製品・チーズ・卵（12.7％）、肉（12.1％）は10％台前半の上昇となった。一方、パン・穀物（1.9％減）はマイナスだった。

非食料品の上昇率は15.1％で、特に交通（48.2％）が突出して高い上昇率を示した。その他商品・サービス（21.8％）が20％台、衣類・履物（17.5％）、レストラン・ホテル（16.6％）が10％台後半の上昇率だった。家具・家庭用品（13.7％）、アルコール飲料・たばこ（13.6％）、住宅・水道・電気・ガス・その他燃料（11.4％）、教育（11.3％）は10％台前半の上昇、通信（8.5％）は1桁台にとどまった。健康（0.4％減）はマイナスだった。

なお、エチオピア国立銀行（NBE、中央銀行）によると、外国為替相場は8月1日の1ドル＝138.12ブルから、9月5日時点では1ドル＝142.15ブルと、140ブル台前半でブル安が進んでいる。

（石川晶一）