8月の乗用車BEV登録台数、前年同月比53.1％増の9,760台

タイ運輸省陸運局（DLT）のデータを基にジェトロが集計したところ、8月のバッテリー式電気自動車（BEV）の新規登録台数は前年同月比30.2％増の1万1,461台だった。内訳は、乗用車が53.1％増の9,760台、二輪車が24.5％減の1,579台などとなった。ハイブリッド車（HEV）は3.6％減の1万599台（乗用車1万536台、二輪車63台）、プラグインハイブリッド車（PHEV）は21.4％増の1,037台だった（乗用車のみ）。

2025年1～8月の電気自動車（EV）の累計新規登録台数について、タイ電気自動車協会（EVAT）のデータによると、BEVが前年同期比34.2％増の9万2,575台だった。内訳は、乗用車が55.0％増の7万6,944台、二輪車が18.3％減の1万4,816台などだった。HEVは0.4％減の9万4,459台で、内訳は、乗用車が0.7％減の9万3,719台、二輪車が90.7％増の740台だった。PHEVは乗用車のみで、2.1倍の1万3,637台だった（添付資料表1参照）。

DLTのデータ（添付資料表2参照）から、BEV（乗用車）の8月の新規登録台数をメーカー別にみると、1位がBYD（DENZA）で2,367台（シェア24.3％）、2位がSAICモーター・CP（MG）で2,232台（22.9％）、3位がCHANGAN(DEEPAL/AVATR)で1,279台（13.1％）だった。中国メーカー合計ではシェア90.1％を占めた。また、2025年1～8月のBEV（乗用車）のメーカー別累計新規登録台数では、1位がBYD（DENZA）でシェア35.4％、2位がSAICモーター・CP（MG）で14.6％、3位がAIONで10.5％、4位がCHANGAN（DEEPAL/AVATR）で9.4％となった。中国メーカーの合計シェアは89.8％だった。

HEV（乗用車）の8月のメーカー別新規登録台数（添付資料表3参照）では、1位がトヨタ（LEXUSを含む）で4,919台（シェア46.7％）、2位がホンダで3,795台（36.0％）、3位が三菱自動車で1,091台（10.4％）だった。日本メーカーの合計シェアは97.2％を占めた。また、2025年1～8月のHEV（乗用車）のメーカー別累計新規登録台数では、1位がトヨタ（LEXUSを含む）でシェア49.4％、2位がホンダで37.8％、3位が三菱自動車で6.5％となった。日本メーカーの合計シェアは96.3％だった。

PHEV（乗用車）の8月のメーカー別新規登録台数（添付資料表4参照）については、1位がBYDで302台（シェア29.1％）、2位がBMWで212台（20.4％）、3位がメルセデスで192台（18.5％）だった。2025年1～8月のPHEV（乗用車）のメーカー別累計新規登録台数では、1位がBYDでシェア51.0％、2位がメルセデスで14.8％、3位がBMWで14.4％となった。

8月末のEV累積登録台数は前年同月末比37.3％増の95万8,228台だった。内訳は、BEVが59.2％増の31万8,614台で、うち乗用車が69.7％増の23万5,979台、二輪車が36.3％増の7万6,350台に増加した。HEVは28.7％増の56万2,894台、PHEVは27.0％増の7万6,720台だった。

（高谷浩一、チャナットパット・スクマ）