ブラジルの1~7月の航空旅客数、新型コロナ禍前の水準上回る
(ブラジル)
サンパウロ発
2025年09月04日
ブラジル国家民間航空庁(ANAC)は8月20日、7月の国内・国際線の乗降客数が1,164万7,778人となり、前年同月比で7.5%増加したと発表した(注)。これは、2000年に現行の統計手法を導入して以降、月間として過去最高を記録した。
2025年1~7月の累計乗降客数は7,350万3,694人(前年同期比9.6%増)に達し、初めて新型コロナウイルス禍前の水準を上回った(添付資料図参照)。シルビオ・コスタ・フィーリョ港湾空港相は港湾空港省公式サイト(8月22日付)で「年間乗降客数が1億2,800万人を超える見通し」と述べており、これも新型コロナ禍前の水準を上回る見込みだ。
8月31日付の現地金融専門誌「インフォマネー」は乗降客数増加の要因として、所得水準の上昇や新型コロナ禍後の航空路線の復活を挙げている。また、ドル高の影響により、国内旅行の需要が高まっている点も指摘している。
(注)国内線の乗降客数は前年同月の852万8,188人から903万1,132人(5.9%増)に増加し、国際線の乗降客数は前年同月の230万2,747人から261万6,646人(13.6%増)に増加した。
(エルナニ・オダ)
(ブラジル)
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