8月のCPI上昇率は前年同月比4.5%、加速傾向が続く
(ケニア)
ナイロビ発
2025年09月05日
ケニア国家統計局(KNBS)は8月29日、2025年8月の消費者物価指数(CPI)上昇率が前年同月比4.5%だったと発表した。項目別で上昇率をみると、食品・飲料(8.3%)、交通(4.4%)、アルコール飲料・たばこ(3.4%)、衣料・履物(3.3%)だった。2024年10月にはCPI上昇率が2.7%まで下がっていたものの、以降はケニア中央銀行の政策金利引き下げの影響もあり、CPI上昇率は加速傾向にある。
ケニアのスタンビック銀行は9月3日、8月の製造業購買担当者景気指数(PMI)を49.4と発表した。4カ月連続で景況判断の基準となる50を下回った。同行エコノミストのクリストファー・レジリショ氏は、8月は7月の大幅な落ち込みから回復したものの、景況感は依然として低調だったとした。また、可処分所得の低迷と厳しい経済状況により生産量は新規受注よりも大幅に減少したと述べた。
(佐藤丈治)
(ケニア)
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