トルコのアンチダンピング（AD）課税、EU産などにも追加措置

トルコ貿易省は8月25日、2件のアンチダンピング（AD）措置の追加を決定した。

1件目は、鉄鋼製の鎖とその部品の一部（HSコード：7315.11.90.00.11、7315.11.90.00.19、7315.12.00.00.11、7315.12.00.00.19、7315.19.00.00.00）について、これまで中国をはじめ、韓国やインド、マレーシア、台湾、インド、スリランカ、タイ、スペイン原産の輸入品に、1トン当たり1,200ドルの関税を課しているが、今回新たに、スペインを除くEU産も追加する。

2件目は、紡織用繊維の織物類のポリウレタンを染み込ませ、塗布し、被覆または積層したもの（ポリウレタン人工皮革）の一部（HSコード: 5903.20.10.10.00、 5903.20.10.90.00、5903.20.90.10.00、5903.20.90.90.00）について、これまで中国をはじめ、マレーシアやギリシャ、ブルガリア、フランス、北マケドニア原産の輸入品に1キロ当たり1～2.2ドルの関税を課しているが、今回、アラブ首長国連邦（UAE）、イタリア、エジプトも追加する。

なお、トルコはEUとは関税同盟、韓国とマレーシア、北マケドニア、UAE、エジプトとはそれぞれ自由貿易協定（FTA）が発効済みだが、一部品目は対象外となっている。

（井口南）