イスラエル全土で100万人規模の抗議デモ、ハマスは停戦案を受け入れ

(イスラエル、パレスチナ、エジプト、カタール)

テルアビブ発

2025年08月19日

イスラエル各地で817日、ハマスとの紛争が始まって以来、最大規模の抗議活動とゼネラルストライキが行われた。イスラエル政府に対し、ガザでの戦争を終わらせ、ハマスに拘束されている人質の解放を求めた。ストライキは2023107日にハマスが攻撃を開始した時間と同じ時間の午前629分(日本時間午後029分)に開始された。「タイムズ・オブ・イスラエル」紙(818日)によると、テルアビブの「人質広場」には50万人以上が集まり、全国では100万人以上が抗議活動に参加したとされる。高速道路や主要道路の一部は閉鎖された。公共交通機関は減便され、多くの企業や文化施設は休業したが、イスラエル最大労働組合である労働組合連盟(ヒスタドルート)は公式にはストライキに参加しなかった。

写真 テルアビブの中心部で行われた大規模デモ(ジェトロ撮影)

テルアビブの中心部で行われた大規模デモ(ジェトロ撮影)

アイザック・ヘルツォーク大統領も同日、人質広場を訪問した。イスラエル大統領府外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますによると、ヘルツォーク大統領は国際メディアに対し、ハマスに圧力をかけて「人質解放なくして合意なし」と迫るべきだと訴えた。

ベンヤミン・ネタニヤフ首相は同日の閣議外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますの冒頭で、「ハマスを倒すことなく戦争終結を訴える人々は、ハマスの姿勢を強硬にし、人質の解放を先延ばしにするだけでなく、10月7日の惨劇が何度も繰り返される」とストライキを批判した。ネタニヤフ首相は「人質の解放を推進し、ガザがイスラエルに対して脅威となることを二度と許さないため、われわれは任務を完遂し、ハマスを打ち破らなければならない」と強調した。

人質の解放交渉を巡っては新たな動きがあり、ハマスは8月18日、エジプトとカタールが提示した新たな停戦・人質解放案を受け入れたと発表した。「エルサレム・ポスト」紙(8月18日)によると、この提案には60日間の戦闘停止と、イスラエルの人質10人の解放が含まれており、見返りとして、イスラエルは150人のパレスチナ人受刑者を釈放することになるとしている。

イスラエルとハマスの衝突の詳細についてはジェトロの特集を参照。

(中溝丘、テヒラ・シャラビー)

(イスラエル、パレスチナ、エジプト、カタール)

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