イラン暦1404年4月のCPI上昇率、前年同月比41.2%
(イラン)
テヘラン発
2025年08月12日
イラン統計センターは7月29日、イラン暦(注)1404年4月(2025年6月21日~7月20日)の消費者物価指数(CPI)上昇率は前年同月比で41.2%、前月比では3.5%と発表した。また、イラン暦1404年4月までの年間上昇率は35.3%となった(添付資料表参照)。
同月のCPI上昇率は2023年5月以来の記録的水準に達しており、国内経済に大きな影響を与えている。7月30日付現地経済ニュース機関「EghtesadNews」によると、イラン暦4月のパン・穀類の価格が前年同月比81.8%上昇、水道、電気、ガス類も同55.7%増となった。これらが当該期間のインフレ率上昇に大きく影響を与えた。
政府の市場統制本部は、一部商品の価格をイランとイスラエルの衝突前の水準に戻すことを承認したが、衝突の影響や非効率的な価格政策が依然として物価統計に反映されているとみられる。
(注)イランの会計年度は、春分を新年とする太陽暦のイラン暦に基づき、西暦3月21日ごろ~翌年3月20日ごろ。
(マティン・バリネジャド)
(イラン)
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