第45回SADC首脳会議、マダガスカルで成功裏に終了
(マダガスカル、南アフリカ共和国)
ヨハネスブルク発
2025年08月25日
南部アフリカ開発共同体(SADC)は8月17日、マダガスカルの首都アンタナナリボで、第45回首脳会議を開催した。アンジ・ニリナ・ラジョエリナ・マダガスカル大統領をはじめ、シリル・ラマポーザ・南アフリカ共和国大統領、ダニエル・チャポ・モザンビーク大統領、エマーソン・ムナンガグワ・ジンバブエ大統領、ドゥマ・ボゴ・ボツワナ大統領らが参加した。
SADCは、南部アフリカ16カ国が加盟する地域経済共同体の1つで、南部アフリカ諸国の人々の貧困削減や生活向上のため,経済統合・共同市場の創設、紛争解決・予防などに向けた活動を行っている。首脳会議はSADCの最高意思決定機関で、年1回(通常8月)、議長国で開催され、2025~2026年はマダガスカルが議長国だ。ラジョエリナ・マダガスカル大統領が正式にSADC議長に就任し、次期議長にはラマポーザ・南ア大統領が選出された。
今回首脳会議では、「強靭(きょうじん)なSADCのための工業化、農業変革、エネルギー転換の推進」をテーマに行われ、それらに対するコミットメントを再確認した。また、前回の首脳会議のテーマ「工業化されたSADCに向けた持続的な経済成長と発展の機会を解き放つイノベーションの促進」に基づく成果を確認した。
また、マネーロンダリング防止に関する規定の改定を盛り込んだ金融・投資に関するSADC議定書も承認し、国境を越える動物疾病をコントロールするための各国の投資拡大を求めた。首脳会議は成功裏に終えた。
次期議長のラマポーザ大統領はサミットの閉会式で「この威厳あるSADCのリーダーシップを私と南ア政府に託してもらい、大変光栄だ」と述べた。なお、SADC事務局長のエリアス・マホシ氏は2021年の最初の任命に続き、再任された。
(多崎央)
(マダガスカル、南アフリカ共和国)
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