上海レゴランド・リゾートが開園、消費促進策の一環としてテーマパークを積極的に誘致

(中国)

上海発

2025年07月11日

世界で11カ所目、中国で初めてのレゴランド・リゾートが7月5日、上海市金山区に正式開業した。リゾートおよび周辺関連施設への投資総額は100億元(約2,000億円、1元=約20円)を超えた。敷地面積は31万8,000平方メートルで、レゴランドとしては世界最大規模となっている。

テーマパークと専用ホテルから構成され、8つのテーマゾーンには75以上のアトラクションがあり、8,500万個以上のレゴブロックを使った数千のレゴ作品が展示されている。開園後の来場者数は年間300万~500万人と見込まれているが、開業初日からホテルは満室と盛況だった。周辺の宿泊・飲食・交通産業への波及効果も表れており、長江デルタ地域での新たな家族向けエンターテインメントの拠点となることが期待されている。

他のレゴランド・リゾートにはなかった、世界初のエリアおよびプロジェクトも多い。例えば、「西遊記」の孫悟空をモチーフにした「悟空小俠」エリア、全長530メートルのジェットコースター「レゴ大飛車」などが注目を集めている。

写真 レゴジェットコースターの様子(左)、リゾートの中の様子(右)(ともにジェトロ撮影)

レゴジェットコースターの様子(左)、リゾートの中の様子(右)(ともにジェトロ撮影)

中国の国務院は2025年1月、「新しい成長スポットを育成し文化旅行に関する消費を促進するための措置」外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますを発表し、親子向け遊園地や親子向けリゾートホテルの建設を支援し、レゴランド・リゾートのような多世代向けテーマパーク、また、親子向けレジャーサービスの向上を目指すとした。上海市も2025年3月、「2025年上海市消費拡大に関する行動プラン」外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますを発表し、上海レゴランド・リゾートの開業支援などを通じて、文化・旅行関連の消費拡大を目指すとした。

(龐婷婷)

(中国)

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