2025年6月のCPI上昇率は前年同月比3.8%
(ケニア)
ナイロビ発
2025年07月18日
ケニア国家統計局(KNBS)は6月30日、2025年6月の消費者物価指数(CPI)上昇率が前年同月比3.8%だったと発表した。項目別でみると、食品・飲料(6.6%)、交通(3.2%)、住宅・水・電気・ガス(0.2%)だった。食料・飲料はニンジン、キャベツ、砂糖などが高騰し、前月比でも1.0%上昇した。
ケニア中央銀行の金融政策委員会(MPC)は6月10日、他の主要国における金利引き下げ傾向、ケニアにおける民間セクターへの貸出金利も引き下げ傾向にあることなどを踏まえ、一層の金融緩和を行うため、政策金利を0.25ポイント引き下げ9.75%とすることを決定した。当面、インフレ率が2.5~7.5%のターゲットレンジ内に収まっていることも背景の一つで、6月のCPI上昇率もそれを超えてはいない。
ケニアのスタンビック銀行は7月3日、6月の製造業購買担当者景気指数(PMI)を48.6と発表した。景気判断の境目となる50を2カ月連続で下回った。厳しい経済状況や6月に抗議デモが再び発生し社会情勢が不安定化していることを受け、消費が弱含み、生産と新規受注が減少した、とスタンビック銀行は分析している。
(佐藤丈治)
(ケニア)
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