5月のCPI上昇率、前年同月比14.4%

(エチオピア)

アディスアベバ発

2025年07月02日

エチオピア統計局(ESS)は6月18日、5月の消費者物価指数(CPI)上昇率は前年同月比14.4%と発表した。

項目別の上昇率では、食料品・非アルコール飲料が12.1%だった。特に主要輸出品のコーヒーを含む非アルコール飲料(47.0%)が最も高い上昇率を示した。生活必需品の油脂類(26.7%)、その他食品(20.2%)、砂糖・ジャム・蜂蜜・チョコレート(20.3%)も、20%台の高い上昇率となった。

果物(14.2%)、野菜(14.5%)、肉(10.1%)、乳製品・チーズ・卵(10.0%)は10%台の上昇、パン・穀物(1.3%)は1%台の上昇にとどまった。

非食料品の上昇率は17.8%だった。特に交通(41.4%)が突出して高い上昇率を示した。

その他商品・サービス(19.1%)、住宅・水道・電気・ガス・その他燃料(18.8%)、レストラン・ホテル(18.3%)、家具・家庭用品(14.9%)、アルコール飲料・たばこ(14.7%)、教育(12.6%)は10%台の上昇となり、健康(7.3%)、通信(6.2%)は1桁台にとどまった。

なお、エチオピア国立銀行(NBE、中央銀行)によると、外国為替相場は5月2日の1ドル=131.33ブルから、6月18日時点では1ドル=135.63ブルと、ブル安が進んでいる。

(石川晶一)

(エチオピア)

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