メキシコ経済省、30品目の輸出に関する自動通知を義務化
(メキシコ)
メキシコ発
2025年06月06日
メキシコ経済省は6月3日、ビール、テキーラ、エンジン部品、ノートパソコン、光ファイバーケーブルなど30品目を輸出する場合、輸出に関する自動通知を行うことを義務化する省令を発表した。主な内容は次のとおり。
- 第1条:当該リスト(HSコード30品目)に該当する製品(添付資料表参照)を輸出する場合、自動輸出通知を行うこととする。
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第3条:自動輸出通知の承認を得るため、申請者は通関申告ごとに指定の電子メールアドレス(aviso.exportacion@economia.gob.mx
)宛てに、所定の書類を提出しなければならない。様式は経済省が貿易に関する規則・指針を定める省令(通称、経済省貿易細則)第1.3.5条に基づく自由書式。また、国家貿易統合システム(SNICE)に掲載されるエクセル形式のフォーマットにも必要情報を記入の上、提出する必要がある。
- 第4条:第3条に定める条件を満たした場合、申請書受領後10営業日以内に経済省商業促進・貿易局(DGFCCE)は品目ごとに承認通知を発行し、申請者が指定した電子メール宛に送付する。
経済省はSNICE上で延期と申請方法を発表
経済省は同日付でSNICE上にこの省令に関する公文書を掲載し、6月4日から開始予定だった自動輸出通知の運用を7月7日まで延期することを公表した。申請の受け付け自体は6月30日から開始し、それ以前の申請は認めないとした。同日での延期発表は経済省内での混乱が垣間見える。
また、自動輸出通知の申請に関する注意事項がSNICEに公報掲載された。その中に、申請の受付時間やメールの件名、ファイル名などの詳細が記載されている。さらに、申請に必要な自由書式での書類のフォーマットやエクセルファイルがダウンロードできる特設ページ
が開設された(特設ページの場所は公報に記載)。この申請に関する問い合わせについては、申請時のメールアドレスではなくsnice@economia.gob.mx
宛に行う必要があるため、注意が必要だ。
(阿部眞弘)
(メキシコ)
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