チリ中銀、創立100周年で100ペソ硬貨発行へ

(チリ)

サンティアゴ発

2025年06月30日

チリ中央銀行は6月24日付プレスリリース外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますで、中銀創立100周年の記念硬貨として、アンデス山脈をデザインした100ペソ(約15円、1ペソ=約0.15円)硬貨を発行すると発表した。発行枚数は3,000万枚で、7月21日以降、各金融機関などを通じて流通させるとしている。現在流通している100ペソ硬貨もそのまま使用できる。

チリでは決済手段としてデビットカードの普及が進んでいるが、消費者は支払う場所と金額により、現金との使い分けを行っている。

2023年6月に中銀が発表した全国現金利用意向調査によると、スーパーなどの小売りでは、68.5%の消費者がデビットカードで支払い、現金は14.9%だった。公共交通機関の支払いでは、現金で支払う人が55.7%、デビットカードは7.7%だった。金額別にみると、1万ペソ以下の支払いには現金を用いる人が多く、それを超える金額の場合にはデビットカードを用いる人が多くなる。

(石田達也)

(チリ)

ビジネス短信 feb472705908783f