米シェブロン、テキサス州ミッドランド拠点とカリフォルニア州サンラモン旧本社でレイオフ

(米国)

ヒューストン発

2025年06月09日

米国のテキサス州労働力委員会(Texas Workforce Commission、TWC)は5月28日、米石油大手のシェブロンが、テキサス州ミッドランドの拠点において約200人の従業員を削減するとの申告を受けた。内訳は、ドービル・ブールバード工場で185人、ノースFM1788工場で14人、サウス・カウンティ・ロード工場で7人となっている。同申告によると、レイオフは7月15日から実施される予定だ。ミッドランドを含むパーミアン盆地は世界最大級の石油・シェールガス産地で、シェブロンの同拠点における現在の従業員数は約600人だ。

同社は、4月にもカリフォルニア州雇用開発局(California Employment Development Department、CEDD)に対し、旧本社拠点であるカリフォルニア州サンラモンにおいて600人の従業員削減を申告しており、実施予定は6月1日とされていた。

旧本社でのレイオフは、本社をテキサス州ヒューストンに移転する計画(2024年8月6日記事参照)と、2026年末までに約15~20%の従業員を削減する計画(2025年2月14日記事参照)に関連しており、シェブロンの州政務部担当のヘンリー・ペレア氏はCEDDへの申告の中で「今回の措置は、組織の構造を簡素化し、効率を高め、長期的な競争力の強化を目指すため」と述べている。

また、マイク・ワース最高経営責任者(CEO)は、構造コストを30億ドル削減し、効率性を高め低油価への対応力を強化することを目指すとしている(ブルームバーグ5月30日)。

(キリアン知佳)

(米国)

ビジネス短信 ea18a8147c160201